我流戦争論

 さて、戦争ネタをもう一ついきましょう。「なぜ日本が負けたか」です。

 といってもそもそも相手にしたのがアメリカの時点で負け確定みたいなものなので、正直ここを論じる意味はほとんどないのですが、それで終わってしまっては面白くないので、少し変わった見方をしてみようと思います。

 その見方とは戦争の経験値です。僕もHoIをはじめとしてRTSゲームを何度かプレイしてたくさん戦争をしていた訳ですが、実戦闘となると全くの初心者です。まあ当然でしょう。

 民草の個々人レベルまで引き下げればそのような人はたくさんいるでしょうが、それをもっとマクロに、具体的には国家レベルまで規模を引き上げれば戦争をしたことがある国ない国で経験値を比較できるはずです。(そのノウハウが現代まで活かされるとは限りませんが)

 では、早速見ていきましょう。1930年代当時で近代的な国家同士の衝突としての戦争を行っていたことがあるのは基本的に列強諸国でした。特にヨーロッパの列強は戦争をしていない期間の方が短いといっても過言ではないぐらいには戦争しています。直近でも1914年から起きた第一次世界大戦でぶっ飛んだ国家がいくつかありますし、それ以前でも百年戦争したり、宗教戦争したり、グランダルメが大陸中を暴れまわったりと多くの戦いが行われています。  アメリカはどうでしょう。教科書で見るのは独立戦争、南北戦争、そして第一次世界大戦ぐらいでしょうが、あの国はとにかく工業力が段違いなので、その辺りの物量で押し切れます。質量全てで圧倒できる国家、それこそがアメリカなのです。

 本題の日本ですが、日本は他の列強諸国に比べると戦争の経験値は低いです。特に広域な地域の先頭計画なんて立案したことも当時はなかったでしょうから、あの状況はぶっちゃければ自ら死を目指している感が否めません。朝鮮半島は持っていたので、そこから東北部を占領して満州国を立ち上げた。そこはいいです。そこから中国本土へ侵攻した。それもまだわかります。ただ、完全に中国が倒れるまで(といっても蒋介石と毛沢東のどちらもを始末するのは非常に困難だとは思いますが)攻め続けるのかなと思いきや、今度は戦線を太平洋に広げてしまいます。物資面でも厳しい国が全方位敵で固めるというトンデモ行動に出たのです。しかも四方が雑魚ばかりだったらよかったのですが、アメリカイギリス(後からソ連)です。日本人がどれだけ大和魂を持っていても逆転不可能です。

 まあ、結果は皆さんご存知の通りです。勢いがある序盤は押すことができても、初期攻勢で勝ちきれなければ、こんな資源小国はけちょんけちょんにされてしまいます。しかも核兵器のおまけつきです。リードされている9回裏に満塁ホームラン打たれた感覚でしょう。流石にそこで日本の首脳陣(というか軍部)も諦めます。もうちょっと早いタイミングで降伏するって言えたでしょうなんて言ってはいけません。当時の日本の性格からしてみれば、よく決断したなと褒めるレベルです。日本は真面目に本土決戦の準備をしていましたし、連合軍もダウンフォール作戦を計画していました。もしそこまでいけば、現代の日本はまた変わった姿になっていたでしょうね。

 結論は一つ、『日本はどのような切り口でもアメリカには勝てない』これです。様々な目線で見れば見るほどアメリカに勝てる要素なんて皆無です。何ならよくあそこまで戦えたなと言えます。

 というわけで、前回も含めて2回第二次世界大戦について書いてきました。僕は世界史の方の人間なので、日本側の歴史については全く知識が深くないので、間違っている部分も多々あると思いますが、まあ時期も時期ですし、タイムリーかなと思ったので取り上げました。

 最近『平和』という言葉に対しての感度が高くなっている社会情勢ですが、今の『平和』を理解するためには過去に何があったかを知る必要がありますし、他にも多くのことを国民は勉強しなければなりません。きちんと勉強していれば、「日本は中立国になればいい」なんて発言は出ません。

 そして憲法の存在です。憲法はあくまで『自国内での最高法規であり、国家運営のための柱』であり、『国際的に効力を持つ、道義的な文章群』ではない事を現代人はもっと理解するべきだと僕は考えます。こちらは攻撃しません、といったとしても向こうが攻撃しないとは限りません。むしろ、武力を持たないからこそ、いい様にカモられる可能性だってあります。

 ですので、皆さんも『憲法を守る』とただ言い続けるのではなく、『国家を守るために憲法をどのように運用するのか、どのような具体的で建設的な外交を行っていくのか』を考えつつ、その上で『現行の憲法を維持していくべきだ』という理論だった主張を出来るようになりましょう。何故なら日本は法治主義の近代国家であり、合理性と論理性を追求する国家形態だからです。考察した上での主張は国家運営において金言となるため、より良い民主主義をはぐくむ要因となるのです。

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